ステロイド軟膏の副作用
ステロイド軟膏は炎症を強力に止めてくれるというすぐれた作用がある反面、長期間使用すると副作用があり、十分注意して使う必要があります。
副作用としては、
@ 皮膚の組織を破壊する。
A 皮膚のタンパク質代謝を低下させる。
B 体内のホルモンバランスを乱す。
アトピー性皮膚炎に使用されるステロイド軟膏は即効性にすぐれています。
副作用は長期にわたって使用した後に出ますので、いったん副作用が発現すると回復にかなりの月日がかかるのが一般的です。
ステロイド軟膏に限らず、薬は作用が現れるのに、体内に入り細胞の中に取り込まれてからその作用があらわれるため、時間がかかるのです。
長期間使用を続けていると、ステロイドが皮膚細胞の中に入り、その生活機構を抑制します。
それが皮膚炎の消炎効果という良い作用を起こすと同時に、細菌やカビ類に対する免疫力を弱めてしまい、細菌感染やカビ感染をおこしやすくするのです。
副作用の主なものをあげてみると、塗ったところにニキビができたり、毛深くなったり皮膚が薄くなったり、シワシワになったりします。
紫色のアザができやすくなり、顔に塗りつづけると赤ら顔になります。
さらに、本虫の菌(白癖菌)がついてタムシになったり、化膿したりします。
おできやトビとにかかりやすくもなります。
ステロイド軟膏=副腎皮質ホルモンは本来生命維持に欠かせない非常に大切なホルモン、体の中で下垂体・副腎皮質機能によって分泌されているものです。
このホルモンを体外から与えるので、副腎皮質機能が制限されてしまうのは当然です。
全身に及ぼす影響も少なくありません。
長期にわたる常用の結果、顔がむくんだり、出血しやすくなったり、糖尿病や胃潰場になりやすくなったりという、深刻な副作用も報告されています。
ステロイド軟膏も非ステロイド軟膏も、一時的に症状をおさえるための対症療法です。
病気そのものを治す根治療法とは、かけ離れた治療法なのです。
最近ではステロイド軟膏を使わない治療も叫ばれるようになっています。
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